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ANGRA - Angels Cry - Carry On ★★★ (2005-05-27 23:40:05)

まず、西川のりおを早送りしたかのようなイントロのリフにやや面食らう。
その攻撃的なリズムと、なだらかなメロディとが絡み合う様は、喩えるなら、ターボエンジンを搭載した西川のりおがスピーディーに「ツッタカター、ツッタカター……」と言っている横で、蝶の羽のようなものを身に付けた熊川哲也が満足気にニコニコ宙を舞う、夢の競演。
バッキングのギターはその音自体を聴くとメタル然としているが、相対的に音圧を抑えたことにより、冷製パスタにかけられた梅ドレッシングのような、爽やかささえ感じさせる。若干HELLOWEENの「I'M ALIVE」や「MARCH OF TIME」の影響下にあるようにも思えるそのポジティヴなメロディも、男がヒラヒラのスカートを履いたときの刺激にも似た爽快感を与えてくれる。
また間奏に関しては、攻撃的な速いソロ → ノリノリホーンセクション → 攻撃的な速いリフ、と展開が淀みない。喩えるなら、どうしても好きになれない奴がいて相当いがみ合っていたところちょっとしたきっかけで話してみたらこれが結構いい奴だったのでとっても仲良くなったけれどもすぐに「やっぱり嫌な奴だった」と悟り結局は殴り合った、みたいな感じとでもいえばいいか。いや、よくない。
ただ、多くの人が言及されているように、終わり方が不思議だ。黄緑のシャツと真っ赤なズボンでコーディネイトしたメシマコブみたいな感じだ。
どうでもいいことだけど、MDなどで編集するときは、この曲の後にBLIND GUARDIANの「IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE」を入れると、雰囲気が出ていい感じになりますよ。


IRON MAIDEN - Powerslave - Aces High ★★★ (2005-05-27 23:19:29)

イギリス兵士が空飛んで、見えない銃を撃ちまくる。
これぞまさしく英士ズ羽射。ブルースは加速していく。
「ベースでつくりました」という感じが特に顕著なこの曲は、終始高いテンションのまま飛び去ってゆく。
ように見えるが、最後はご機嫌に歌っていたブルースが突如、敵機に撃ち落されたような悲鳴をあげて英士ズ敗。
キリモミ落下していく時のような悲しみを感じさせるスローダウンしたギターメロディで、機体が燃えて英死ズ灰。
……エイセズハイ、が正しい発音なんだろうな、多分。


NOCTURNAL RITES - The Sacred Talisman - Destiny Calls ★★★ (2004-12-23 22:50:07)

「運命が呼んでいる」若しくは「呼んでいる運命」。
ヒネリ出されたそのクサすぎるメロディは、運呼の証。
このバンドのメンバー達は、自分達が摂取した音楽的影響を上手く吸収し、見事に排出している。
「フューチャーイズマイパスト」=「明日出るのは昨日食べたもの」……その深すぎる歌詞は、大腸を刺激する。
よく出来た曲を聴くのは身体にも良い。


EDGUY - Hellfire Club - We Don't Need a Hero ★★★ (2004-10-21 22:58:10)

愛は奇蹟を信じる力なんかじゃないわい! と、麻倉未稀にケンカを売る勇者達、EDGUY。
「Li~ght」のヴィブラートはキスク二代目襲名披露の前夜祭。語尾をはっきり発音するからこその、独特の歯切れ良さ・格好良さがある。ヘヴィだけれどどこかしらキュート。奈良公園のシカさんを想起させるバリバリメタリックシカセンベイソングに失禁寸前の午前0時のメリーゴーラウンドな気分です。
天才は実際にこの世にいるんだなぁ、俺の親父やジーノ・ロート以外にも。


KAMELOT - Epica ★★ (2004-01-11 13:53:00)

②を聴いただけで「このアルバムは高品質だ、マチガイナイ」との予感を持ち、何曲か聴いているうちにその予感は確信へと変わり、聴き終えた時には満足感に浸ることが出来ます。付き出しの小鉢(という呼称が正しいのか自信ありません)を食べただけで料理人の腕が分かる、高級な京懐石を食べているようです。曲を曲を分断する境界石を乗り越える音世界の流れのサラサラ感には脱毛。感動のあまり毛も抜けてしまいます。
そして、再度アルバムの頭から聴きはじめると、①~②の流れがまさに物語の始まりを感じさせてくれ、ワクワク感を味わうことが出来ますね。これが堪らない。
カーンのソフトなのにハードにも聴こえる歌声は勿論素晴らしいし、メロディを大事に紡ぎだしながら弾いているギターもテクニカル過ぎず、適度にヘビーで気持ちが良いですね。音質も非常にクリアで素晴らしい。
一曲一曲が充分にドラマティックであり、アルバム全編を通しても極めてドラマティック。佐々岡(広島)のストレート・スライダー・縦のカーブを織り交ぜた投球術を髣髴させる緩急のつけ方が秀逸ですね。
ゲーテや彼の作品であり「ファウスト」のことはよくわかりませんが、純粋に「曲の良さ」と「歌詞(の語感)とのシックリ感」が気持ち良いと感じます。また、歌詞の内容を理解しなくても何となくコンセプトアルバムだと判るのが不思議です。先入観がそうさせているのかも知れませんが。
とはいえ、そのコンセプショナルな歌詞の世界を理解したらもっと楽しめるかもしれない、と思うのも事実。ゲーテを趣味とし生きる親戚に聴かしてみました。ちなみに彼はなんとあの東京大学卒業。つまりはゲーテにかなり詳しい男です(彼の蔵書を見せてもらった時は度肝を抜かれ、思わず「本屋!」とツッコミになっていないツッコミをしてしまいました)。
……で、反応は素っ気なかったです。悪くないね、といった程度。メタル愛好者ではないので仕方がないことかもしれません。歌詞カードも読んでもらいましたが、ほぼ無反応に近くてちょっとガッカリしました。「ファウスト」の内容も噛み砕いて教えてもらいましたが、殆ど忘れてしまいました。確か「殺人が主人公で悪魔は命をファースト清原」みたいな感じだったと思います。
彼と話した中で意見が一致したのは「この人(トーマス・ヤングブラッド)は、目つきが悪すぎやしないか。まるで喧嘩を売っているようだ。もしかして近視なのかもしれない」という点だけでした。
ちなみに最近、この「EPICA」を子守唄にして床についていたのですが、ついつい聴き込んでしまい、かなりの寝不足気味です。今晩からは村治香織の「GREENSLEEVES」を子守唄にしようと思ってます。この作品も凄く良いんですが、これはまた別の話なのでこの辺にさせていただきます。


DRAGONFORCE - Valley of the Damned ★★ (2003-12-20 00:05:00)

遅ればせながら聴かしていただきました。なんとも痛快ですね。
短いイントロ(?)の①の後、②の歌いだしを聴いた瞬間「あ~あ、この歌唱力は酷いな。失敗しちゃったかなモシカシテ」と思いましたが、全編通して聴くとかなり上手い歌い手である事を理解し、安心しました。早口でメロディをなぞるところなどは「上手い」というより「巧い」といってもいいかもしれません。バックの演奏も、⑥の間奏のアレンジなど、聴き所も多くて素晴らしいですね。ギターソロ(例えば②とか)の「ピコピー」のような箇所も面白いですね。
SONATA ARCTICAと比較されているかたもいらっしゃるようですが、やはり少し比較対象としては無理があるような気がします。方向性が全く違うとは言いませんが、良かれ悪しかれこのDRAGONFORCEの方が「ガチガチのメタル」みたいな気がします。SONATA ARCTICAはもっとメロディが自由自在なような気がします。
(……いまいち上手く説明できないのが悔しいですが、まあ私が思っているだけですから聴き(読み)流してください。お願いします。因みに私は両者とも好きです)
誤解を恐れずに、しかも飛躍を承知で書きますと、ふと「なんかメタル(中でもスピードメタルやメロディックパワーメタル)のパロディみたいだな」と思う時もあります。パロディは言いすぎだとしてもオマージュみたいだなと感じることがあります。……否、オマージュという言葉の意味を完璧に理解しているかというと、そうでもないかもしれないのですが。まあ、それをメタルへの「愛」と読んでいいのかも知れませんね。これはSEX MACHINEGUNSを聴く時の感覚と似ています。(文章ヘロヘロで申し訳ないです)
テクニックやセンスがあるという事実を前提で語るのですが、音源からイメージするメンバー達の会話はこんな感じなんじゃないかと思うわけです。
「おい、このフレーズはこうした方がクールなメタルっぽくなるぜ」
「お、いいねいいね。めちゃんこメタルっぽいぜ」
「じゃ、ここはこんな感じで決めフレーズをバシッと」
「うわ~、そこまでしちゃった。まさにメタルだな」
「ここで、必殺速弾きハーモニーだ」
「うわ~。メタル以外の何者でもないぞ」
「ここで、ラストはこんな感じでジャーンと終わる!」
「ひえ~。メタルだ~。これは正真正銘のメタルだよ~!」
(自分で書いておきながら言うのもなんですが、さっぱり意味が分かりませんね。少しでもニュアンスを捉えて頂けたら幸いです)

最後に、どなたも言及されてないと思いますが、ギターソロが時々Anchangのそれのように聴こえることがあります。手癖とかフレージングとか、似てると思うのは私だけでしょうか。まあ、似てるからといってどうということはないのですが。
長々とすいませんでした。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part I - Halloween ★★★ (2003-09-04 22:53:19)

とても長い曲だけど、平安時代的な長さではなく江戸時代的な長さですね。
ほぼ全編にわたる、クリーミーなホワイトソース風味の滑らかなメロディーは、ぴりりっとしたブラックペッパーのようなバッキングにとっても合ってますね。
ほんで、ユニゾンのギターソロもトテモトテモ良いですね。この長いソロから連想する言葉は「緊急事態!大変なことになりました!!(ペリーがっ!)」または「政権交代!ドラマティックな時代の移り変わりを今まさに目撃しているぅ!(幕府がぁ!!)」といった感じ、といえばいいでしょうか。
ラストの疾走感たっぷりのギターリックもいいですね。誰かと本気で鬼ごっこしているような気がしてくる。
子供の頃によく食べた甘露飴を思い出す、ちょっとセンチ(2センチくらい)な長い曲。


AXEL RUDI PELL - Oceans of Time - Pay the Price ★★★ (2003-08-24 04:09:43)

虹・DP直系のリフは、何かが漏れてしまいそうなくらいカッコいい。ジョニー・ジョエリの凄まじい歌の上手さに助けられていると思いきや、そうではないような気もするアクセル・ルディ・ペルの芸術性の不思議。あと一歩で天才かも。ああ、不良だったという過去(嘘)を消し去りたい。ウィ・ペイ・ザ・プライス・フォー・愛ってわかり易すぎる英語だけどなんか良い。愛は愛で、の江口洋介も良いけど、やはりアクセルの勝ちで決まり。ごめんね、森高様。


BLIND GUARDIAN - Imaginations From the Other Side - Imaginations From the Other Side ★★★ (2003-08-23 17:06:07)

畳み掛けるようなリフの連続技に眩暈。計算づくのギターソロに金縛り。あれよあれよと言う間に曲がドンドン展開し、置いてけ堀を食らわされたような気がするが、決して嫌な感じはしない。喩えるならば、ゴロゴロしながらテレビを見ていたらいつの間にか自分が指名手配されながらも国民栄誉賞に推薦されていた事に気付いたような気分です。遠い遠い向こう側の世界からの空想に浸るには、焼酎をロックでガブ飲みが一番、スライスレモンを浮かばせてね。塩も立派なツマミです。


SONATA ARCTICA - Ecliptica - Kingdom for a Heart ★★★ (2003-08-21 20:49:41)

軽い鼻炎を患っているようなその歌声は極めてセクシーであり、海辺で水着姿のワンレン美女に膝をやさしくさすられているような快感がある。早口を強要する様な詰込み型歌詞は他の英語圏外寒い国系スピードメタルバンドに比べて、言葉の選び方と音階との絡ませ方が素晴らしいではないですか。ついつい、素材の選び方と調理法(だしと素材の絡ませ方など)が素晴らしい神田川を思い浮かべてしまい、ただあなたのやさしさがこわかったと言いたくなる。


MEGADETH - Cryptic Writings - She-Wolf ★★★ (2003-08-11 22:50:55)

何故か固すぎるコーンフレークを思い起こさせるイントロザクザクギターリフと、足早なキリンのようなヴァース兼ブリッジと、軽快な運転を披露する裏道得意タクシー運転手を髣髴させるコーラスは、私を乱暴な気分にさせます。
エンディングソロ前の、鶴田真由から届いたメールのように滑らかなメロディーと、IRON MAIDENと芸達者なイルカへの愛情と尊敬を表すようなエンディングソロは、私を引き付けてやまない。
視力が0,1くらい回復しそうな曲なのよ。否、それはちがうかも。


DOUBLE-DEALER - Deride at the Top - Love Is Not an Indulgence ★★★ (2003-08-04 23:47:40)

目茶苦茶カッコいいですね。個人的には粘っこすぎる歌唱が辛いけれども、時々見せるグラハムボネットっぽいガナりはイカしますね。
当初イントロのメロディとリフは、カッコいいけどまるでイングヴェイ好きのギター少年が鍛錬を重ねた結果思いついたフレーズっぽいなと思いましたが、これはアサハカな私のカンチガイでした。どちらかと言うと、リッチーブラックモアフレイバーのフレーズを若干テクニカルにして構築美満載時代イングヴェイのテイストを思いきりぶっ掛けた様な、珠玉の一品に仕上がっていますね。イントロフレーズを交えながら奏でられるギターソロは凄く素敵だわ。
サビも至極素敵。グラハムっぽいボネティズムのガナりで「サビが終ったかな」と思わせといてすぐさま歌い続ける箇所(分かりにくい説明ですね)を聴いた後、少し強くなった自分に気付いた。
濃厚なポタージュが飲みたい。そんな気にさせる、思わず力の入る名曲です。


RIOT V - Inishmore - Gypsy ★★★ (2003-08-03 03:27:52)

この曲についての発言が無いとはちょっとばかし驚きです。私が他の人の発言を見落としていたらすいません。
イントロからヴァースにわたる突撃感と叙情感を聴いたら、失禁寸前。
コーラスの物悲しさはに至っては、まさに中島みゆき級。ぶっ倒れることうけあいです。
叙情が極めらた完璧なメタルであり、完璧な音楽。この様な、全てが満たされている曲に出会えて幸せです。
俺は決めました。明日から一日おきに豆乳を飲みます。
強くなりたい。そんな気分です。


BAAD - BAAD ★★ (2003-07-16 21:55:00)

BAADの記念すべき1stアルバム。某アニメで有名な①「君が好きだと叫びたい」から始まり、ロックンロールな②「DO YOU WANNA HOLD ME?」、大田紳一郎の真髄を見せつけられるリフがカッコいい名曲③「MISTY LOVE」、爽やかなメロディと切ない歌詞が絡み合う名曲④「JUST TAKE MY HEART」、某有名曲のメインリフをモチーフにした(してないか)⑤「WILD THING」、どこかで聴いたイントロリフを絶妙に消化し名曲にまで昇華させた⑥「傷付いても止まらないでいたい」、リフが極めてHR的な2ndシングル⑦「愛したい愛せない」、穏やかな情景が目に浮かびエンディングが秀逸な⑧「街は優しく色付いてく」、爽快なHRの名曲⑨「I WILL NEVER SAY GOOD-BYE」と続き、最後は1stシングル「どんな時でもHold Me Tight」で大団円を迎えます。
HRの美学満載、聴きドコロ満載の素晴らしいアルバムですので、みんな聴いてね。


BAAD - BAAD - どんな時でもHold Me Tight ★★★ (2003-07-14 00:29:08)

ポップでヘヴィなJロックバンド、BAADのデビューシングル。外部ライターによる曲です。歌詞は山田恭二ということでこれは内部ですね。
衝撃的な電子音連発後に、アルペジオ、更にヘビーリフに移り行くイントロは、まるで切れ味鋭い志賀直哉の短編のような趣がある。
曲中に響き渡る電子的アタック音は、HR的なギターの調べと完璧に調和している。
考えつくされたメロディを奏でるギターソロは数学的な美しさを持つ。
余韻を残しつつ終焉を迎える様は、量の少ないお好み焼きのよう。
みんな関心ないかもしれないけど、すごくいい曲なんですよ。この曲を聴け~。
一聴をお勧めします。


BAAD - GET BACK TOGETHER ★★ (2003-07-13 03:55:00)

BAADの2ndのアルバム。スマッシュヒットシングルの①から始まり、軽快なポップロック②、ミステリアスな③、感動的なバラード④、歌詞・メロディともに完全無欠のHR⑤、美しくも儚いメロディと切ない歌詞が交錯する珠玉の名曲⑥、自己啓発的アコースティックソングの⑦、スピーディな疾走曲⑧、自由とは何か、が分からなくなった時に聴くべき壮大で超感動的な超超超名曲⑨、プチスマッシュヒットシングルの⑩、と捨曲全く無し(と言いきってしまう)の素晴らしいアルバムです。ヤマバはやっぱり⑤⑥⑨だね。特に⑤⑥の連続技は往年の若浪(元小結)のようなパワーで私を吊り上げ、その後土俵に叩きつける。
①②のいきなりのロケットスタートで面食らい、③④で右からの強烈なおっつけで体勢を崩され、⑤⑥で右ストレートを顔面に浴び、⑦⑧で篠塚のように三遊間へ流し打ちされたところを、⑨で強烈なグランドスマッシュでテクニカルノックアウト。ほんで⑩で投了。そんな感じ。
皆さん、是非とも聴いてください。


BAAD ★★ (2003-07-13 03:54:00)

誰も興味持たないかもしれないという惧れはあるが、とりあえずアーティスト追加させて頂きます。いいバンドなんですよ。ちょっとでも気になったら、買って聴いてください。
「どんな時でもHold Me Tight」という、今考えたらトホホなタイトルの曲でデビューした四人組(Vo:山田恭二、G:大田紳一郎、B:小林正道、Dr:新井康徳)。でも、このデビュー曲に胸をドキュンと打ち抜かれました。J-POPの分かり易さとHRの美しさが共存する楽曲群はまさに芸術品。この表現はBAADのほぼ全曲に当て嵌まります。
外部ライターによる楽曲も結構あり、シングルになった曲の多くは殆ど外部によるものです。しかし、BAADの本当の魅力は大田紳一郎の極上メロディとヘヴィなギターサウンド、山田恭二のときに切なくときに荒々しい歌詞・歌唱。
このメンバーでは、2枚のアルバムを出しており(なお、後に山田が脱退、秦というVoが入る。彼も良かった。で、BAADは既に解散しており、大田と新井は「RAD HAMMER(ラッドハンマー)」というバンドで活動しています。山田は音楽業界から足を洗い、小林は音楽関係の裏方になったとか)、その2枚はどちらも絶品。時々「ん、どっかで聴いたリフが」と思うこともありますが、それはそれでまぁ。
とにかく機会があったらどちらも聴いてちょ。山田の高音がすこし弱っちいと思う方もいるかも知れません(僕は思いません)が、非常に上質のメロディアスHRを上手いVoとGが演っている好盤ですよ。
私はキリンさんよりもゾウさんよりもBAADが好きです。


ROYAL HUNT - Moving Target ★★ (2003-07-08 03:04:00)

短編小説の「LAST GOODBYE」、私小説の「MAKIN'A MESS」、ノンフィクションの「FARAWAY」、反則的聖書の「STAY DOWN」、長編小説の「TIME」。それらの強力な曲が協力し、小林秀雄先生の論説文のような世界を織り成すファンタジックなアルバムですね。
アルバム全編を貫きつつも優しく包み込む思想は、ズバリ「自分と知人と、神(と呼ばれる疑うべき対象物)」。…ちょっと無理があるかな。いや、そんなことは無いはず。そこには歴史的文化遺産「PARADOX」に至る哲学的道程がボンヤリと見えます。
私にとっては芥川賞(歌詞)と直木賞(曲)の同時受賞的なアルバム。加えて審査員特別賞もあげちゃう。なんなら俺の全てもあげちゃってもいい。そんなジャンボリーな気分にしてくれる名作ですね、


ROYAL HUNT - Moving Target - Makin' a Mess ★★ (2003-07-07 01:13:39)

緊張感溢れるイントロを聴いただけで卒倒してしまいそう。
久し振りに聴いたら、必要以上に感動してしまった。なんなら、一ヶ月以上続けているリンゴダイエットと自転車エクササイズ、それを一時中断したうえ焼肉を食べてやってもいいと思った。


DARK TRANQUILLITY - Damage Done - The Treason Wall ★★★ (2003-07-07 00:55:44)

勇ましくも儚さを漂わせるギターメロディに、これでもかと言わんばかりに覆い被さる壮絶な歌唱は、まさに反則スレスレの超人的荒技。現実と虚構との境界線を感じさせる何とも曰く有り気なメロディは、必死になって全力疾走しているすぐ横をタラちゃんが三輪車でキコキコ追い抜いていったかのような錯覚を覚える。
この曲の存在により、アルバムがより多面的になり得た。全盛期の北別府の制球術のような、破綻の無い超名曲だと思う。


VICIOUS RUMORS - Welcome to the Ball - You Only Live Twice ★★★ (2003-07-06 02:11:19)

この曲を聴くと何故か炭酸を飲んだようにスカッとしますね。曲調も音像も決してカラッとした爽快感のあるものではないけれど、憂鬱な時や気が変になってしまいそうな時この曲に助けられたことが結構多い。この曲と出会わなければ、奇声をあげながら素っ裸で町内を走り回っていたかも知れない。其処までではなくても、部屋でジッとしたままの若年隠居生活を送っていたかもしれない。
アッチがわの世界に行きかけた私をその一歩手前で踏み止まらしてくれた、恩人的名曲。この曲にだったら抱かれてもいい。ムチャクチャにされてもかまわない。そんな感じです。


ZENO - Listen to the Light - Eden on Fire ★★★ (2003-07-06 01:46:52)

ミステリアスなメロディと夢想的な歌詞の絶妙な絡み具合は上質な明太子パスタのよう。加えて、フレクシグの歌唱は力強さと繊細さの微妙なバランスの上に成り立ち、スタローン主演のジブリ作品を思わせる。ねちっこいメロディを紡ぎだすギターソロに込められた魂は媚薬のごとく脳に電気的な信号を送り、なんつったって情緒アリアリ。
曲のテンポは決して速い部類に入らないが、この曲は確かに疾走している。


GAMMA RAY - Land of the Free - Rebellion in Dreamland ★★★ (2003-06-20 04:48:18)

別に変拍子や難解な歌詞を使わなくてもプログレッシヴな曲は作れます。この曲がまさにその見本。これを進歩的といわずして何を進歩的と言うのか。音世界のグラデーションが荒々しくも規則正しく配列を成している。
確かにHELLOWEENの「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の狂おしい展開のコントラストには僅かに及ばないが、それでもこのバンドはこの曲と「ABYSS OF THE VOID」及び「FAIRYTALE」を使って、確固たる自らの世界観を表明している。
平安時代の壮大な絵巻物を眺めているような、イチゴが溢れるショートケーキを目の前にしたような、そんな緊張感と安堵感の共生を強制する名曲であり、盟極である。


YNGWIE MALMSTEEN - The Seventh Sign - Seventh Sign ★★★ (2003-06-20 03:58:26)

血の涙を流せ。で、血の涙が出たらその後眼科に行くのが得策。これこそ、まさにこれこそがクラシックとメタルの融合と言うのではないのか~、と思わず叫んでしまう。安易な融合では無い、両者間に潤滑油を惜しげもなく使用し構築美を総動員した、まさに合体の図。両者が溶け合うその瞬間、いわゆるひとつのバロックンロールが生まれ変わった。一茂が茂雄を、カツノリが克也を、譲二が三郎を超えるように、イングヴェイがバッハとリッチーを超えた曲。
「誰も気にしちゃいない。俺は恐怖でいっぱいだ」
学級崩壊を目の当たりにしてなす術なく顔の肉をヒクヒクさせる新米教師の様な、この痛烈な歌詞!阪神の快進撃の理由(俺のお陰)が今、明らかになる・・・。それは、嘘。
マイクの叫びは物語を誠実に具現化し、その全てを惜しみなく聴き手に伝えている。その後、真木蔵人が生まれる予感。
・・・あ、上にJUPITERさんがいる。いやー最近WANDSのページ行ってなくてすいません。
これを見たWANDSファンの皆さん、ぜひWANDSのページ(非HM/HR)で発言してくださいね。BAAD(解散済)もいいよ。
う~ん、やはり深夜の発言だな。反省してます。すいませんでした。


WANDS - Little Bit... - 天使になんてなれなかった ★★★ (2003-06-16 04:45:09)

アルバム(ミニ)の幕開けにふさわしい超名曲ですね。極上のメロディラインを完璧な歌唱が駆け抜ける様はまさに圧巻。まるでライオンに食べられているシマウマのように、私の胸は深くえぐりとられてしまいます。で、ソロがまた、HMのそれとは明らかに異質で、フュージョンの正確さと原始ロックの荒々しさを兼ね備えたような趣があります。私はこのギターソロを聴くたびになぜかコロッケを食べながら激甘コーヒーを飲んでいた、高三の冬の昼下がりを思い出し、コロッケが食べたくなります。しかし「コロッケに甘いコーヒーは会わんだろ」と考えるようになったところが私の成長の証ですね。若かったわ、あの頃。
兎に角この曲は、WANDSの成長期であり成熟期に生まれた傑作だと思います。
ああ、古き良き懐かしきウエスギー。
・・・深く反省。


HELLOWEEN - Rabbit Don't Come Easy ★★ (2003-06-15 02:24:00)

俺はhobitzさん( 2003年5月18日(日)15時4分発言)や真上のsasugaさんに強く同意します。何回聴いてもしっくりこない。これじゃ駄目なのじゃないかな。①や②はアレンジとか含めてそこそこいいけど、アルバム全体的になんか中途半端な印象が拭えないのはどうしてだろうか。…と考えたら、やはりヴァイキーの曲が弱いからかな。マーカスの曲も(昔に比べたら)弱いような気がするし。表現しにくいが、このアルバムは全編にわたって、なんか「曲を曲らしく形作る」とか「体裁を整える」と言った印象を受けました。とにかく「THE TUNE」で寒イボは立ちません(どこかしらGamma Rayのシングルの2曲目みたいな感じがする)。俺は「Kings Will Be Kings」とか「Midnight Sun」「Salvation」でこそ寒イボが立ちます。マイケル・ヴァイカートは、こと作曲に関しては中島みゆきとかバッハと肩を並べる才能の持主だと思うし(言い過ぎか)、ヴァイキー及びHELLOWEENはこんなもんじゃない、と思う。「The Time Of The Oath」や「Better Than Raw」に戻れとは言わないけど、これじゃいかんだろと思う。サシャは確かにうまいし曲作りもうまいかも知れないが、俺が聴きたいのはHELLOWEEN独特の切ないながらも勇壮なメロディです。ローランド作の「The Dark Ride」タイトル曲みたいな。
あぁ、HELLOWEEN、っていうかヴァイキー、もいちど俺を急性腸炎にするような曲を作ってくで~、ってな気分です。・・・次のアルバムに期待します。
このまま駄目にならないで欲しい。HELLOWEENよ、君達は、つぶやきでなくマギーになる運命なのだから。ついでにジャイアンツよ。メイクドラマでセリーグを盛り上げろ。
うぅ、もう寝たほうがいいかも知んない。おやすみなさい。


WANDS ★★ (2003-06-13 03:28:00)

アイヤ~。実は私もWANDSが大好きなんですよ。若かりし頃、WANDSがきっかけで音楽を聴くようになって、今ではDEICIDEとかも聴いちゃっているのだから、もはやこれは諸行無常の響きアリアリ。柴崎に痺れてギターも買ってしまったほどで。JUPITERさんも仰っているように、メロディが好いのですよ、柴崎作の曲は(織田哲郎とか外部の曲にも素晴らしいのはあったが)。上杉の、ときにちょっと鼻にかかったハイトーンボーカルは偏頭痛を一瞬で治癒させるほど素晴らしい。・・・WANDS脱退後、二人で組んでやってたバンドにはちょっと付いて行けんかったけど。二人が脱退した後のWANDSもあまり聴いてないけど「錆び付いたマシンガンで今を打ち抜こう」という曲(だったかな)は結構よかった記憶があります。歌声が上杉に激似。
兎に角WANDSのページが出来たのはマンモスうれしい。どれくらいの人が発言するのか不安だけど、アクセス数トップ100に食い込むことを祈ります。
・・・でJUPITERさん、BAADって知ってますか。私の中ではWANDSより上なんですよねぇ、このややマイナーな、スラムダンクだけでしか殆ど知られていないバンドが!山田恭二のギリギリのハイトーンと大田紳一郎の天才的作曲能力が私の人生を変えた(それは嘘)。でも、何故か(ほんとに何でだろう)BAADを聴いてメタルを聴きはじめた、と言う点では人生を変えたといっても過言ではない(やはり過言かもしれない)。
JUPITERさん。もし彼らをご存知で、「あぁBAADね、気に入ってるよ」みたいな感じでしたら、新規アーティストとして追加してほしいなぁ、なんて。フフフ。ほな。


HELLOWEEN - The Dark Ride - Salvation ★★★ (2003-05-26 01:19:42)

イントロからエンディングまで、スキが無い超名曲ですね。当初ギターソロを聴くと左脇腹あたりに違和感を感じていたが、何度も聴くうちにいつの間にかしっくり。で、この曲を聴くと冷害による米不足に喘ぐ火星に、危険を顧みずに一生懸命援助物資を輸送している人を思い浮かべてしまうのは俺だけか。


EDGUY - Mandrake - Tears of a Mandrake ★★★ (2003-05-26 01:00:41)

どこか厳かで一見(一聴)とっつきにくそうだけど、どうしようもなく魅力的だ。この曲を聴いている時の俺の右脳には、ジュディ・オングが悩ましい前衛的なダンスを披露しているシーンが浮かんでくる。


SONATA ARCTICA - Ecliptica - 8th Commandment ★★★ (2003-05-26 00:57:49)

我聴"八戒"演奏開始時即悶絶。曲終演時我昇天。この曲を聴いてるといつも、プロ入り初打席で何故かポテンヒットを打つように命じられたかの如く、緊張している。


ROYAL HUNT - Paradox ★★ (2003-05-23 22:16:00)

ゴチャゴチャ言わずに哭きながら聴けってんだ。うぅ、俺はいま猛烈に感動している。何ならこのまま渡辺美奈代のファンクラブに入ってもいい・・・。すいません、取り乱しました。兎に角、俺の中ではリバーオブペインの誤訳が気になります。「ルックライクベイン」は「虚しく見える」ではなく「血管のように見える」じゃないの。赤い川は確かに血管のように見えます。VEINは血管だよね。「虚しい」とか「無駄」はVAIN(多分)。俺はこう見えても英語の偏差値はノーボギーの男です、嘘だけど。自信ないのでこの辺でサイナラ~。


ZENO - Listen to the Light - Love in Your Eyes ★★★ (2003-05-13 00:50:43)

「小細工無しで曲をどうやって盛り上げるか」を熟知した人しか創りえない曲ですね、これは。なぜか沖縄の美ら海水族館のイルカショーを思い出しました。個人的にはチリアーノ"私だけの十字架"に並び名曲中の名曲。これを聴いたら、快適なアーバンライフを目論むヤンエグも無条件降伏な気分。天才は実際にこの世にいるんだなぁ、俺の親父以外にも。


DEICIDE - Once Upon the Cross - They Are the Children of the Underworld ★★ (2003-05-12 22:30:50)

イントロ聞いて即卒倒。かっこいい曲だと思います。怖いけど。
余談ですが、こんな物凄く強面で物騒な人たちが「曲を作ってリハーサルし、その後レコーディング」という普通の作業をしていると思うと(それが普通の事なのに)何故か愉快ですね。
「おい、お前。リズムがずれてるぞ」「悪りぃ、悪りぃ。ごめん、も一回!」「おいおい、しっかりしろよ~」「メンゴメンゴ、許してちょ。」とか。
それはともかく格好いいですね。純然なる(メロデスではない、と言う意味)デスメタルでは一番好きかも。


SONATA ARCTICA - Successor - Shy ★★ (2003-05-10 13:56:47)

メニメニウェイ、と言うところが俺のツボを刺激する。この曲を聴いて今日も快食快便。仔犬でも飼いたくなる。


MAJESTIC - Abstract Symphony - Black Moon Rising ★★ (2003-05-08 02:08:49)

パジャマ岡崎氏に同意します。ポップでいい曲なのにこの曲に対す・・・と言うより、このバンドに対する書き込みが異常に少ない。俺はパジャマ岡崎氏のペンネームセンスに脱帽。弟子にして下さい。


SEX MACHINEGUNS - MADE IN JAPAN - American Z ★★★ (2003-05-08 02:04:17)

かっこいいよね。後ろからバッコンとか、歌詞の直接的ホモ味が逆に暗喩として機能しているような気がする。演奏がうまい。アラレちゃん的にいうと「かっくいー」な曲だ。だめだ、今日の俺どうかしてる。


SONATA ARCTICA - Winterheart's Guild - Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited ★★★ (2003-05-08 01:58:24)

たっっ、たっっ、ったった~・テュリュリラリラリレロ、のイントロが、しつこい脂汚れのようにこびりついて頭から離れない。このバンドは俺にとってはど真ん中のホームランボール。おっつけずに思いっきり引っ張ってやる。わかりやすく言うと眉毛のついたコアラのマーチみたいなもの。いい曲ですね。


SONATA ARCTICA - Winterheart's Guild - Draw Me ★★ (2003-05-08 01:49:54)

「フア~」っていうところ。「・・・発音これであってるの」と言うところがグレイト。カッコーいいよね。私はこの曲で飯が4杯食えます。嘘だけど。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part II - Eagle Fly Free ★★★ (2003-05-08 01:45:57)

おいおい。みんな、ちょっと褒めす・・・・・・。う~ん、この曲のために、冤罪をかぶってもいいと思った。いい曲ですね。チェケナ。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part II - Keeper of the Seven Keys ★★★ (2003-05-08 01:33:58)

「Make The ピポー~」ですでにノックアウト。小人が背中に泥を投げつけてきたり、第五の鍵を無知の海に投げ入れたり、「鍵を投げろー」とか、・・・これは言ってみればガングロ娘が優しい母親になって子供たち乳を上げているといったような、これは一種の紀行文。俺はこの曲を聴いたとたんHELLOWEENに入りそうになった。
辞退したけどね。


RAGE - Welcome to the Other Side - Paint the Devil on the Wall ★★★ (2003-05-08 01:21:50)

うぅぅぅおぉぉぉぉ、この曲に何でみんな無関心でいられるのか俺には全く持って理解不能・無理解可能。こんな曲、イチゴ大福食べた後の中島みゆきでも作るの難しいよ。そんで、このギターソロは、長いケツ毛が抜けるような快感。・・・ばあちゃん、俺はもうすぐ違う世界に突入します。


RIOT V - Thundersteel - Bloodstreets ★★★ (2003-05-08 00:49:28)

酒を飲みながら聞くと、無条件に泣けてくるよ。ドキュメント番組に出てるときの研ナオコみたいに。