突然のヴィンス・ニール解雇後、新ヴォーカリストに元THE SCREAMのジョン・コラビを迎えて'94年に発表された、MOTLEY CRUE凋落の源となったアルバム。 ボブ・ロックのプロデュースによるダークかつヘヴィなサウンドは今でも色焦ることのない迫力を伴っているが、いかんせん時代を先取りしすぎた感がある。 アルバムは、破壊力のあるヘヴィなリフの「POWER TO THE MUSIC」、うねるような「UNCLE JACK」、ヘヴィ・グルーヴの超名曲「HOOLIGAN'S HOLIDAY」、ストリングスによるサウンドがドラマティックな「MISUNDERSTOOD」、アコースティック・ギターが渋く埃っぽい「LOVESHINE」、最も従来のMOTLEY CRUEらしい「POISON APPLES」、フックのあるリフの「HAMMERED」、ダーク&ヘヴィなリフの「TIL DEATH DO US PART」、グルーヴ感に満ちた「WELCOME TO THE NUMB」、猪突猛進檄音ナンバー「SMOKE THE SKY」、ムーディな「DROPPIN LIKE FLIES」、ジョンの優しげな歌唱が美しい「DRIFTAWAY」といった構成。 冒頭からヘヴィでスローなナンバーを連発させたことがアルバムの印象をさらに悪くさせているし、ジョン・コラビの声質も、このサウンドには合っているものの、「ヴィンスの個性的な声があってこそMOTLEY CRUE」との印象を払拭するまでには至っていない。
6. ヤング・ラジオ
8. ERORIN
(別にジョンコラビが嫌いな訳じゃないです)
9. HARRY
雑誌のレビューは読んでいましたがほぼ先入観なく聴くことができました。
最高でした。
①②のヘヴィなサウンドに惚れました。カッコだけじゃないんだと思いました。
その後過去のアルバムを聴いても物足りなく、ヴィンス復帰後のアルバムも好きな曲はあるものの期待はずれで、
「MOTLEY CRUE」アルバムの方が断然自分の好みでした。ボーナストラック目当てに国内盤を買い直したほどです。
10. STORMBRINGER
というのが最初の意見(笑)。今改めて聴いてみたら、まあ悪くはないじゃないですか(笑)。
ジョンコラビもこのアルバムでは上手いしマッチしてると思います。この声でヴィンスの曲をライヴで歌いこなせたかどうかはわかりませんが・・・。
12. 酒とバラの日々
もともと時代感覚には優れているバンドだったんだろうし、それは本作の充実ぶりにも表れている。
色目を出して方向転換したはいいが、うまく時代に対応できないで敗れ去っていくバンドも多かった中で、
新しい要素を自分たちのモノにして、これだけのものを作ってしまうとは正直言ってスゴイと思います。
とはいえ自分は後追いで聴いたからそう言えるんであって、この作品が当時賛否両論あったのはまあムリもないかも…