"~and ALL STARS"名義だった前作"稲村ジェーン"を10thとカウントするとして丁度2年ぶり1992年9月リリースの11th。その前のセルフタイトル9thも13曲入りの力作でしたが今回は更に増量した16曲・73分がCD1枚に収まりました。前作・前々作同様ブルーズロックありR&Bあり'60sポップスありのまさに百花繚乱、そして日本語の使い方を万葉歌人に擬えた通りに絶妙、洗練されています。どこを切っても安心して聴けるいつものサザンです。'90年代前半はBeing、後半は小室や本作を最後にサザンから離れた小林武史らによってJ-POPは隆盛を極めますが、その先駆け的な存在となり基盤を固めたと言えましょう。売れたから名盤なのではなく傑作だから売れたのだと納得の1枚。私も買ったと思うけどまだ家のどっかにあるかなぁ?