自分はMURDER BY PRIDEの作風が大好きで、傑作だと思ってるのですが、マイケル・スウィートは、アレはストライパーらしくなかった、失敗作だ、みたいなこと言ってるの見て、???と思ったのですが、まぁ新譜をPRするのに、過去作を貶めるっていうのは、まま有ることなので、それも話半分、つまり、MURDER BY PRIDEは売れなかったから駄目、今作では、あれとは全然違う作風、これぞストライパー!って作品に仕上がってるよ、ってことらしいです。で、何がストライパーらしさなのかというと、それは人によっても違うでしょうけど、メロディックでありながら、HM/HR的なハードさも併せ持ちつつ、よく伸びる綺麗なハイトーンVoを堪能する、これがストライパーだと思うのですが、では、この新譜がそういった要素を持ち合わせているのかといったら、半分ぐらいですかねぇ、もちろん、昔と全く同じモノを作れって言ってるわけではないのですが、路線としては、どう聴いてもMURDER BY PRIDEの方がストライパーらしいですよ、マイケルさん。
オープニングの『Take It to the Cross』を聞いてロン・キールが歌ったSABER TIGERを思い出した。ヘヴィでアグレッシブだがメロディック、攻撃性の裏で鳴らされる叙情的なメロディもコーラスハーモニーも健在だ。80年代の古臭いメタルをシコシコこするだけの音楽性に興味なし、味が良ければウンコでもいいってわけじゃないんでね。 このヘヴィ路線は十分支持できる。STRYPERは現役だ。マイケル・スウィートも衰えていない。
1. 火薬バカ一代
尤も、②以降は従来のSTRYPER節を逸脱する作風ではありませんし、①だってよう聴けば単純にカッコいい正統派HMナンバーとして十分評価は可能。それに何より、タイトル通り正に“BEAUTIFUL”な⑧、ドラマティックなバラード⑨、攻撃的な疾走ナンバー⑩といった、マイケルの美声や盛り盛りのハーモニーが映える秀曲が連打される、本編後半のラスト・スパートっぷりは流石はSTRYPERといった貫禄で、聴き応え十分ですよ。
ポップさよりもメタリックなエッジやアグレッションを強調しつつ、ヴァースの弱さをサビメロの劇的なコーラス・ワークで挽回して収支を合わせるという曲作りは、再結成以降のSTRYPERの流儀に則ったものなのですが、そのスタイルの集大成というべき完成度を有していた前2作に比べると、今作は壮麗さを抑え気味に、よりシンプルにロックするようになった分、メロディやGリフのフックに曲毎にバラつきが出てしまったような…。
上記楽曲や③等を始め、アルバムは必要にして十分なクオリティを有しているものの、ファン的には「STRYPERのポテンシャルはまだまだこんなもんじゃねえ筈」と思わなくもない1枚かなと。
3. 銘菓ひよこ
自分はMURDER BY PRIDEの作風が大好きで、傑作だと思ってるのですが、マイケル・スウィートは、アレはストライパーらしくなかった、失敗作だ、みたいなこと言ってるの見て、???と思ったのですが、まぁ新譜をPRするのに、過去作を貶めるっていうのは、まま有ることなので、それも話半分、つまり、MURDER BY PRIDEは売れなかったから駄目、今作では、あれとは全然違う作風、これぞストライパー!って作品に仕上がってるよ、ってことらしいです。で、何がストライパーらしさなのかというと、それは人によっても違うでしょうけど、メロディックでありながら、HM/HR的なハードさも併せ持ちつつ、よく伸びる綺麗なハイトーンVoを堪能する、これがストライパーだと思うのですが、では、この新譜がそういった要素を持ち合わせているのかといったら、半分ぐらいですかねぇ、もちろん、昔と全く同じモノを作れって言ってるわけではないのですが、路線としては、どう聴いてもMURDER BY PRIDEの方がストライパーらしいですよ、マイケルさん。
4. 正直者
このヘヴィ路線は十分支持できる。STRYPERは現役だ。マイケル・スウィートも衰えていない。